私の出身大学には、中国からの留学生が大勢います。私が在学中も、同じ学科に中国人留学生がいました。その留学生は男の子で、別の学部にお父さんが研究者として在籍していたため、親子2人でアパートに住んでいました。年も近かったこもあり、ある時、自宅で餃子を作るからと招待してくれました。今まで、中華料理店などで餃子を食べたことはあっても、中国の一般家庭ではどんな餃子を食べているのかわかりませんでしたし、楽しみに遊びに行きました。その日は夜まで学科の用事があり、餃子パーティーは夜の10時近くに始まりました。
アパートに着くと、何やらいいにおいがしてきました。扉を開けると、大量の餃子が皿の上にのっていて、にんにくやにらのいい香りがしました。自分たちですべてやってくれるということで、私は同じ科の仲間と部屋で待っていました。中国の家庭では、水餃子が一般的のようで、大量の餃子を熱々のお湯でゆでてくれました。少しすると、さらにぷりんとした餃子がたくさん盛られてきました。水餃子といっても、お湯はゆでるのに使うだけで、ゆでた餃子にポン酢のようなものをつけて食べました。
男性が作ったとは思えないくらい、具も丁寧に切ってあって、手慣れている様子がうかがえました。一口食べると、肉汁があふれ出してきて、お酒にも合い、とてもおいしかったです。手作り餃子がすっかり気に入ってしまいました。普段は日本語もうまく通じず、コミュニケーションをとるのが大変だったのですが、餃子をきっかけに仲良く過ごせるようになりました。